イムズパフォーミングアーツシリーズ2011 vol.6 阿佐ヶ谷スパイダース PRESENTS 「荒野に立つ」 長塚圭史舞台フライヤー ●2011年8月11日(木) 開場18:30/開演19:00 8月12日(金) 開場13:30/開演14:00 開場18:30/開演19:00 ●会場:イムズホール ●入場料:全席指定 6,300円(税込) ●お問い合わせ:ピクニック 092−715−0374 http://www.picnic-net.com/ 長塚圭史プロフィール 目玉をなくした少女が、目玉の探偵を雇って、目玉を探しに行く」 前作『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』以来一年半振りとなる長塚圭史さんの新作公演は、 時空を超えたエンターテインメト冒険譚! 現在稽古真っ只中の長塚さんに、今回の作品についてお話をお伺いしました。 — 前作から約1年半が経っていますが、その間どんな活動をされていたのですか? 長塚:めちゃめちゃ芝居してました。「面白そうな戯曲があるなら言ってくれ」と、俳優達に伝えていました。 その面白い戯曲を人に見せるんじゃなくて、「自分たちでやってみよう」と。 役に触れてなぜこれが面白いのかを知りたかったんです。それに演劇と離れない生活をしたいと思ってました。 今回の芝居の稽古に、〝ワークショップ〟を取り入りいれているのもそういった理由。 観客の想像力を活かすために、精密に演技をするのもひとつだけど、 僕は俳優達に情熱を持って演劇を対比してもらいたいと思い、思考する俳優であってほしいと思っています。 とにかく『遊べる俳優』がいい。 「一時間あるなら何して遊ぶ?」と役者に聞きます。 この一時間を遊ぶのは大変だけど、「何して遊ぶ?」と語り合いながら、遊べる人はいいですね。 そうなるとみんなクリエイティブになりますよ。発言もするし。 一個の作品に対するコミットの仕方も変わってくる。 この一ヵ月半、実は何も戯曲に触れていません(笑)。とにかく遊んでいます。 だけど例え役が決まっていても、「変えよう」と言えば、それが出来る人たちだから大丈夫。 「私はこの役で」と自閉してほしくない。 作品に有機的に関わるためには「私はこの役をやればいいい」ではいけない。 全体を考えて、みんながアイディアを出してプラスにする。 それをシンプルにできるような現場にしたい。それを模索する期間だったと思います。 — ワークショップによって、どのように変化しましたか? 長塚:川村紗也・斎藤めぐみ・佐藤みゆきはオーディションで選びました。 彼女たちは僕が稽古中に「こういう風にして遊ぼうよ」と言うと、その遊びを進化させたがる子たち。 そういうのがとても面白いですね。 それに比べ先輩の俳優たちは、初めはみんな恥ずかしがって遊べないんです。 にも関わらず、遊べない大人たちがだんだん若い子たちと遊んでいって、 そうして気がつくと、遊びたがってるのはむしろ大人たち(笑)。 慣れないうちは、結果を得ようという空気が蔓延したけど、結果至上主義になると非常に危ない。個人主義になるし。 だってルールはないんだもん。 作り方にルールはない。今の稽古で気に入ってるのは 「出口は決まってない。窓だけ開いてる。」ってこと。出口は俳優たちが決めていくんです。 長塚圭史いろはす — "目玉"を作品の目玉にしたのは何故ですか? 長塚:実はすごく面白いことがあったんですよ。 家で酔っ払って寝てて…起こされた時に僕、 「やばい、相当やばい!目玉を置いてきた!目玉をまた置いてきた〜!」 と言ってたらしいんです(笑)。 それを翌日聞いて大笑いですよ。 そこから思いつきました。 "目"って、何をどう見るってものですから。 『(ペットボトルの水を見ながら)これは本当に水なのか?本当はコーラじゃないのか?』 いろんな見方ができるのに、これを〝水〟と信じてるのはなぜなのか。 というところが、割と僕の中では生きてく上での面白さ。 ですかね(笑)。 — 震災後ということもあり、公演か否かを迷われたそうですが? 長塚:3月11日はシスターズのリーディングの公演があって、ロンドンに居ました。 テレビで震災や原発の事故のことを知りました。自分の祖国が…想像がつかなかった…。 『それでも劇をするというのは、いったい何なんだろう』と考えました。 娯楽の演劇をして時を忘れるのもありだと思うけど、お客さんとの間に生じる力みたいな、可能性を超える作品を作りたいと思いました。 「荒野に立つ」は震災前からの話でしたが、震災を体験してむしろすべき芝居だと思っています。 — 最後に、福岡の印象・お客さんの印象をお聞かせください 長塚:福岡はうまい!おいしい!!(笑) いつも来れるわけじゃないのに、それでも待ってくれるお客さんは限りなく期待をして来てくれる。 それはすごい集中力です。 福岡のお客さんの集中力が、作品の質をグッと上げ、密度の濃いものにする可能性があると思っています。 イムズパフォーミングアーツシリーズ2011 vol.6 阿佐ヶ谷スパイダース PRESENTS 「荒野に立つ」 長塚圭史舞台フライヤー ●2011年8月11日(木) 開場18:30/開演19:00 8月12日(金) 開場13:30/開演14:00 開場18:30/開演19:00 ●会場:イムズホール ●入場料:全席指定 6,300円(税込) ●お問い合わせ:ピクニック 092−715−0374 http://www.picnic-net.com/